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当教室からのメッセージ

公立小学校での経験

以前お教えさせていただいた社会人の生徒の方のご紹介により、外務省内で配布されていたジャーナルに私のインタビュー記事が掲載されたことがあります。

その後、これがきっかけとなり、文科省が小学5年と6年に英語授業を始めるにあたり、スタジオの生徒で小学校の先生のアシストで教える人を紹介してほしいとの依頼を受けました。ここで書くことが良いのか迷いますが、各分野で英語力を生かし既に活躍している優秀な生徒が提示された大変に低い1時間の報酬で教えるとは考えられません。


そこで、私の教えたい方法で教えることが許されるのならぜひ私に教えさせてほしいとお願いし、世田谷区のモデル校の一つである小学校で教え始めました。

教え方について校長先生は大変な理解と興味を示され、「私の高校生の娘に小学校から英語を習わせましたが、今になって何の役にも立っていません。クイニーさんの教え方であればもっと効果があったかもしれません。」とおっしゃってくださいました。

ところが、元々英語を専門にしていない小学校の先生が、文科省が作ったマニュアルの指示通り「書かない、読まないこと、聞くことと話すことだけを教える」を主張し、最初から協力を得られませんでした。また「DOG」を「DORG」と発音する生徒に『そう、英語らしく発音することがとても大事なのですよ。』そこでさっそく黒板に「dog」と書き、間に「r」が入っていないので「dorg」とは発音しません、と説明しました。ご想像通り、一から万事全てで衝突するありさま。当初からの文科省の指示により、同じアシストの先生を6ヶ月以上雇ってはならない」との規制がありましたので、最初の情熱は徐々に冷め、後半は早く終わらないかと思い始めました。

5年生と6年生の5クラスを週に2日担当し、フォニックスの本を240枚自前でカラープリントし、大雨の中タクシーで運びましたが、最初の1回目以降は先生が集めて棚にしまい込んだまま。
費やした時間と費用、また熱意と努力は何だったのかと今でも納得できていません。

過去に何度となく経験しましたが、私立公立を問わず、学校とそこで教える先生方のプライドと聖域意識、閉鎖性、特に日本人の先生には教えられたくないという感覚、英語が母国語でない、または日本人に英語を教える経験知識を持たずとも外人なら誰でも教えられるというのは、文科省を含め大多数の人が持っている固定観念ではないでしょうか。

わかってはいましたが、やはりその壁は大変高く、乗り越えられませんでした。戦後70年、英語が学校での教科となって60年以上、誰もが中学高校の6年間、英文科ですと大学を含め10年、それでも先進国と開発途上国の世界中の人たちの中でも日本人の英語力は最下位。いつになったら今までの固定観念や教え方を変えなくてはならないと気づくのでしょうか?

英語を話せない子供たちの割合が特に多い米国南カリフォルニア州や多くの州が導入したフォニックスを、なぜ日本で使わないのか不思議です。フォニックスを日本人に教えるに不可欠な発音を明確に理解し、教えられる人材がいないのも確かです。またローマ字とカタカナで書かれる英語はあくまで日本語です。ローマ字を習う前に小学校の低学年から英語のアルファベットを英語読みで習い、その後に日本語入力でアルファベットを使用するローマ字を教えるようにはならないのでしょうか?

英語さえできれば鬼に金棒と考える親御さんが増え、日本にある国際学校の数が増え、国際学校とは言え半分以上か殆どが裕福な日本人のお子さんたち、大きなビジネスとして盛況しつづけています。かつて子供3人を国際学校に送った経験からも、日本語も英語も中途半端、母国語が不明確、親子の真のコミュニケーションに困難をきたす例を多く見聞きしてきました。特別な才能を開花できれば英語力は大いに役立つと思いますが、日本が誇る理数学や世界が評価する繊細な日本文化と価値観を捨て、アイデンティティーを持たない無国籍人に育てることになる可能性も考えてほしいものです。

英語は書き言葉と話し言葉はほとんど変わらず、80%以上が同じです。違うように聞こえるのは、単に細かい音が聞き取れないだけのことです。お時間がおありの時には、どうかぜひ一度、当教室の教え方についてホームページでご確認ください。

実は、私たちの教え方が広まり学校教育に導入されてしまうと、教室を続けていけなくなります。私たち一代限りの仕事として、それでも良いと考えています。いつまでも英会話学校や英語学校並みの国際学校がビジネスとして存続しつづけるのではなく、日本の学校教育で、国際人として世界のどこであれ、快く受け入れられ認められる正確な英語を話す日本人が増えてほしいものです。それが私たちの願いです。

当教室からのメッセージ

受講生の感想

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受講生の感想

ラ・シュミーズ・ラコステ社より

バーナード・ラコステ氏
バーナード・ラコステ氏

For many years Madam Makiko Quini has been our interpreter of choice for Lacoste presentations and business meetings held in Japan.
In addition to being an able interpreter she has always demonstrated her strong communication abilities, using clear pronunciation and articulate English. I believe that anyone who communicates in English would certainly find her particular pronunciation easy to understand.
I wish Madam Quini all the best in teaching her delightful and articulate style of English, by using her unique techniques, to her students in Japan.
Hoping that despite some additional activities she will be able to go on working from time to time for La Chemise Lacoste.

バーナード・ラコステ氏サイン

マダム・クイニーは、ラコステ社が特に選んだ会議通訳者として、日本におけるラコステ社のプレゼンテーションおよび事業会議の通訳をお願いしています。能力のある通訳者としてのみならず、常に明確で歯切れのいい英語を駆使し、優れたコミュニケーターとしての力を発揮しています。英語を話す人であれば誰でも、彼女の特に明確な発音は理解しやすく、安心して聞けると感じるはずです。
マダム・クイニーが日本で、彼女の美しく明晰な英語の話し方をユニークな方法で教える学校で成功を収めることを心から願います。
これから教えるという仕事が増えたとしても、ラ・シュミーズ・ラコステ社の仕事も変わらず続けていただけると希望しています。

2004年3月29日 パリ
社長 バーナード・ラコステ

ラ・シュミーズ・ラコステ社より
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